14 銀時 side
…なんで、どうしてだ。
ちゃらんぽらんと呼ばれていながら、なんで僕は…。なんで皆…。
「!!」
ふいに、僕の目の前に立ちはだかる足の数が一気に増えた。真選組までもが、僕の前にいた。
なんで。
「オイ、オメーらなまえさんまで危ねェ目に遭わせてんじゃねーよ。ガキはすっこんでな。死にてーのか」
「あんだと。てめーもガキだろ」
「なんなんスか一体」
「不本意だが仕事の都合上、一般市民は護らなきゃいかんのでね」
なんで。
『オイ、ちゃらんぽらん』
「!」
『アンタがいるべき場所はここなんだよ』
「!!……」
毒づいた言葉とは裏腹に天使のような笑顔でなまえさんが笑った。
その瞬間、頭の中で何かが聞こえた。
何かが、揺れる、音。