Rocky and Funny!! | ナノ


11 銀時 side



僕は坂田銀時。
先日、車にはねられてしまったらしく記憶喪失になってしまった。目が覚めた時には頭が真っ白で、自分の名前すら覚えていなかった。当然、目の前にいた人達も覚えておらず。

僕は万事屋銀ちゃんというなんでも屋(というか仕事なさすぎてプーだった)らしく志村新八くんと神楽ちゃんを給料も払わずに働かせていたんだとか。そして家賃滞納をし一階に住んでいたお登勢さんやキャサリンさんに、なまえさんを困らせていた。結論から言おう。自分で自分の事を言うのはアレだが、情けない。自分だけに限らず余所様にまで迷惑をかけて何をしていたんだ。あー死にたい。それ以前に良心がない奴なんだって。もうダメじゃん。人間終わってたよ銀時。

記憶を取り戻そうと皆は頑張ってくれたが何度も振り出しに戻り、挙げ句の果てには家に何かロケットみたいなのが突っ込んで住めない状態になってしまった。

そうだ、もう、人生やり直そう。僕は今まで沢山迷惑をかけてしまった人達へのお詫びとして、人生をやり直す事を決めた。




だが、それは間違っていたのだろうか。いや、きっと間違っていない。

それなのに…どうして、新八くんも神楽ちゃんも、なまえさんも悲しい表情をしたんだろうか。散々迷惑をかけたダメ男なんだ。人生やり直してお詫びをした方が断然良いに決まっている。




だが…あの日から、なまえさんを抱き締めた日からなまえさんの温もりが何だか前から知っているような、とても心地の良い匂いが忘れられずにいた。

僕は、一体、どうすれば…。



…いや、今はそれどころじゃなかった。目の前では工場で作っていたジャスタウェイが爆発して大変なんだった。






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