Rocky and Funny!! | ナノ






私は頭が真っ白になった。
病院の廊下を突っ走り、片岡さんの元へ向かった時の事を思い出した。





まさか、そんな、

銀ちゃんが…!





『み、皆…!』

病室の前で座っている皆を見つけると、息を整えながら言葉を発した。隣では私同様に息を整える新八くんがいた。新八くんも今来たようだ。

「新八、なまえサン…」
「銀さんは!?銀さんは大丈夫なの!?」
「病院でデケー声出すんじゃないよ!」
「オメーもなババア!」
「オメーモナクソガキ!ソシテ私モサ!」
『わかってんなら静かにしろよ!そして学習しない私もね!』



「心配いらんよ。車にはねられたくらいでアイツが死ぬタマかい」

ふう、と煙草の煙を吐いたお登勢さんは今度は落ち着いた声で話し始めた。

『…そうなんだ…良かった…』
「まったく…なまえに心配させるなんて一発ぶん殴ってやらないとね」
『もーお登勢さんてば。でも、何で車に…』
「ジャンプ買いに行ってはねられたらしいネ。いい年こいてこんなん読んでるからこんな目に遭うアル」
「コレヲ機会ニ少シハ大人ニナッテホシイデスネ」
「全くだ」

何だか和やかに笑う皆を見て少し安心すると新八くんと顔を見合わせホッと胸を撫で下ろした。

「そう言ってもらえると、こっちとしても何かホッとしました〜いや〜スンマセンでした」



「「「……」」」

すると隣には銀ちゃんをはねてしまった男もいて、お登勢さん達の話を聞くと安心したのかヘラヘラと笑って謝った。するとお登勢さん達の表情は一変し、男をむやみやたらに殴りだした。それを見ると再び不安が募り始め新八くんと顔を見合わせてお互いに眉をひそめた。





「うっせェェ!何処だと思ってんだバカ共がァァ!」
「いや君もうるさい」






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