Rocky and Funny!! | ナノ






「あんな銀ちゃん私やーヨ」
『私もー』
「しっかりしてヨ銀ちゃん!」

神楽ちゃんは元に戻せと斗夢に突っ掛かる。すると今度は神楽ちゃんに向かって、ドリームキャッチャーと叫んだ。すると、神楽ちゃんの頭に一瞬にして【ごはんですよ】が乗ったご飯が現れた。

「うおっ!マジ出たァァ!」
『なんで頭の上?』


「御用があればお申し付け下さい。ハムの人」
「何ハムの人って。トムって言ってんじゃん」


「やられたァァ!簡単にやられたァァ!」

神楽ちゃんまでをも簡単に信者にしてしまった斗夢は、下にいた大勢の信者に向かって叫びだした。私達は金を取り戻す事が出来るのか、と不安げに顔を見合わせた。







「「ドッリぃぃムキャッツァァ!!」」
「だから違うって。君達さ〜発音にこだわってばっかで全然気持ちが入ってないんだよね〜」
「気持ちッスか。わかりました。なんか今ならやれそうな気がします」



「死ねェェ!ブサイク!」
「ぐはァ!!」



『…何やってんだか』

あの後、私達は道場のような場所へ連れて来られ、すっかり斗夢の信者になってしなった銀ちゃんと神ちゃんはドリームキャッチャーの言い方を練習していた。それを見ていた私は深くため息をついた。

「目的忘れてすっかりハマってますけど」
「バカはほっておきましょ」
「でも、これだけの信者がいるのもわかった気がしますよ。あんなもの目の前で見せられたら…。一体どうやったんですかね?」
『さ〜ね〜』
「私達は別にインチキを暴きに来た訳じゃないでしょ。目的を忘れて余計な事に気を取られるとあのバカ達のようになるわよ」
『いや〜怖い怖い』
「そうですね。早くインチキ教祖から金を取り返して花子さん安心させてあげなきゃね」
「違うわよ。インチキ教祖から金を巻き上げてお父上の道場を復興させるのが私達の目的でしょ?」
『…え、いつの間にそんな目的姉弟で掲げてたの…』
「知らないよそんな目標!いつ掲げたの!」

お妙さんの腹黒さには参ったものだ。こんな状況で花子さんの金を無事取り戻し、無事に返してあげられるのか不安だ。(…アレ?)ふと、周りを見渡せば花子さんがいない。新八くん達も気付き私達は道場の中を見回した。




「ドッリームキャッチャァァァ!!」




その時、聞き覚えのある言葉と声に私達は振り向いた。案の定振り向いた先には花子さんが懲りずにドリームキャッチャーとポーズを決めているのが視界に入った。

「「『……』」」






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