Rocky and Funny!! | ナノ






全く持って適当な感じの私達の会話に、斗夢は怪しみ始めた。

「君達、ロクな夢も持たずにここへ入信してくるとは。どーいうつもりだ。ホントに信者か?」
「そいつァこれから決める。なんでもアンタ、夢を叶える神通力が使えるらしいじゃねーか。そいつをこの眼で一度おがんでみたくてなァ」
「銀さん!ちょっと目的忘れてんじゃないスか」
『でも面白そうじゃない?』
「だろ?金取り返す前にコイツの化けの皮剥がすのも一興だろ?」

そんな会話をしていると突然建物の下にいた信者達が私達を罵倒し始めた。だが、斗夢は笑い出しいきなり「ドッーリームキャッチャアー!!」とか叫びだした。そして変なポーズをする斗夢に私達は怪訝な顔をした。

「……何やってんの?」
「君…ものっそいサラサラヘアーになりたいって言ってたよね?頭をごらんよ」
『…え、まさか…?』





ないない、ありえない、等と思いながら私達は銀ちゃんの頭に目をやった。

「!!」
『!ぎ…銀ちゃんが…!!』
「バッ…バカな」
『銀ちゃんのあの頑固な天パが…!』




「サラッサラッヘアーに…!!」
『…っていうか髪形かわってね?』


私達が銀ちゃんを見ると、なんと銀ちゃんの天パが見事なサラサラヘアーに変わっていた。(信じられない…)銀ちゃんは自分ではわからないようで起きている状況に理解していなかったが、お妙さんが開いた鏡の中の自分を見て驚いた。

「うおおおお!サラッサラッじゃねーか!ベタつかないパサつかないじゃねーかァァ!ヤッホーイ!これで雨の日もクリンクリンにならなくて済むぜ!」
「喜ぶ前にヘアースタイルを嘆け!!」
『っそんな銀ちゃん嫌いだァァ!わあァァ!』
「オイオイ、散々天パバカにしてたじゃねーか。ほら見ろ、なまえが望んでたサラサラヘアーの銀さんになったんだぜ」
『わあァァ!お妙さァん!』
「なまえちゃん…可愛そうに」
「…なんかフクザツな気持ちなんですけど」



「アッハッハッハッハッー!見たかい。これがドリームキャッチャーだ!!夢幻教を信じる者はこの力が手に入るんだよ!みんな夢が叶うんだよ!」

私が嘆いて(いるフリをして)いると斗夢は得意気に笑い、サラサラヘアーとなった銀ちゃんが斗夢の元へいきしゃがみこんだ。

「何か御用があればお申し付け下さい。ハム様」
「いやハムじゃないから。トムだから」






×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -