４



「みなさ〜ん、夢見てますかァ！」
「見まくってまーす！！」
「夢に向かって走り続けてますかァ！」
「走りまくってまーす！！」



私達は夢幻教へとやってきた。私もあの時初めて聞いたが、花子さんが貯め込んでいた額に銀ちゃんは唖然とし、打って変わって夢幻教へ乗り込もうと案を出してきた。

「えーと、今日はダンサー志望の花子ちゃんが新しい夢追い人を連れて来てくれました。皆に紹介します」



そして。

「ハイ！みなさ〜ん、夢見てますかァァ！」
「「「「「『見まくってまーす！！』」」」」」

私達も入信する事となった。



「志村妙さん、アナタの夢はなんですか？」
「父の道場を復興させる事です」

「花子ちゃん、君の夢は言わずとしれたァ？」
「インチキ宗教団体から金を取り戻…」

パンッ！！

「私の夢はァ！ご飯一膳に【ごはんですよ】全部まるまるかけて食べる事です！」
『スケールちっさ！』
「でもォ、夢は叶うと寂しいからずっと胸にしまっておこうと思います！」
「ハイ、そーですか」
『何のために来たの？』

「君は…眼が良くなりたいとかそんなんだろどうせ」
「オイちゃんと聞けやァァ！」

「えーと、なまえさん。アナタの夢は？」
『えーとー…あっ彼氏が欲しーです』
「んなもん銀さんがなってやるって」
『彼氏が欲しーです！』
「無視？なまえちゃん無視ですか」

「君の夢は？」
「そんなもん遠い昔に落っことしてきちまったぜ」
「お前何しに来たんだァァ！」
「んな事言われてもねーもんはねーんだって」
『何でもいいから言っときなよ』
「なんかサラサラヘアーになりたいとかそんなんでいいんじゃないスか」
『あっそれいいじゃん。サラサラヘアーになれば少しは男前な桂さんに近づくんじゃないの？』
「じゃサラサラヘアーで！！」
「帰れェェ！！」