Rocky and Funny!! | ナノ






「遅いな〜姉上」



私達は新八くんの家でお妙さんの帰りを待っていた。何でも珍しくお金が入ったとかでお鍋をする事になり私も誘われたのだ。お妙さんはキャバクラで働いており、いつも朝方に帰ってくるらしい。(やっぱりお妙さんも苦労してるんだなァ)とりあえずお鍋作って待とう、とお鍋に目を移した瞬間、私は固まった。

『…え?え?お鍋…え?』
「ちょっと…何入れたんスかコレ。魔女がグルグルかき回してる謎の液体みたいになってるじゃないスか」
「とりあえず冷蔵庫にあるもの一通り入れたな」
『…冷蔵庫にある何を入れたらこんな事になるの』
「鍋は色々入れた方がうまいからな」
『答えになってねーよ』
「どーだ神楽?」
「銀ちゃんの足の裏みたいな味するヨ」
「オイオイ、最悪じゃねーか。兵器だよソレ」
「自分の足の裏でしょーが!どーすんですかもう」
『ホントだよもう』
「清潔にするよう心がけるよ」
「『オメーの足じゃねーよ!鍋だよ鍋!』」




「ただいまァ」




「『!!』」

私達が言い合っているとお妙さんが帰ってきてしまった。急いで鍋をどうにかしようと討論していると横目に神楽ちゃんが何かを入れてるのが見えた。

『神楽ちゃん、ソレ…』
「!ちょっと、それ何入れてんの!?」
「ハーゲンダッツだヨ。姉御、ハーゲンダッツ大好きだって言ってたからきっと喜んでくれるネ」
「神楽ちゃん、それはね、好きなモノをドブに捨てているようなものだよ」


もうダメだ。私達は鍋を急いで片付けようとするが何故か神楽ちゃんが止めようとする。そんな中、早くも大好きなハーゲンダッツを手にかけようとしたお妙さんからのハーゲンダッツの行方の声に余計に焦り始める。

「奴め、ハーゲンダッツに早くも気付きやがったよ。おたまはどこいった?」
『掬い出せるわけねーだろ!!』
「もう溶けてますよ!!」
「だーくそ!」
『!銀ちゃん!?』

すると銀ちゃんが血迷ったのか鍋に手を突っ込んだ。







「あ゛っつァ!!」


ガラッ

「ねェ新ちゃん、ハーゲンダッ…」


ビチャッ!



その瞬間、部屋は一気に凍り付いた。






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