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まさかのハタ皇子の発言にテレビは画面が切り替わり消えてしまった。(…お前が原因か)
「背中ニ五郎デスッテ」
「無理無理。終わったね地球」
『こんな事なら一回くらい彼氏作りたかったな〜』
はああ、と大きなため息をつくとキャサリンが隣で小さく鼻で笑った。(ちなみに4回目)
「なまえサンニハ一生無理デスヨ」
『んだとコルァァァ!!そこだけ大声ではっきり言ってんじゃねーよォォ!!テメーは生まれ変わっても出来ねーよ!』
「ンジャオ前ハ地獄行ッテモ出来ネーヨ!」
「お前らさっき言ったばっかりだろォォ!!つーか子供みてーな言い合いだなオイ!!」
ガタガタッ
「『うっせーんだよ!いい加減にしろターコ!』」
イライラしている私とお登勢さんは三回目となる二階の物音に向かって怒鳴り散らした。そこから喧嘩はヒートアップし、外から聞こえた銀ちゃんのおかしな笑い声も、いつの間にか宇宙ゴキブリが消えたという事にも気付く事はなかった。