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塩を巻き終わりついでに店の床の掃き掃除も終わらせ、部屋へと戻るとまた新しい情報がテレビで流れ始めていた。
【えー宇宙ゴキブリの被害に遭われた方から次々とFAXが送られてきています。中には赤ん坊が襲われた、ペットが食べられたなどという大変恐ろしい情報も入っているんですが…。どーですか、皇子?】
【ゴキブリは肉食じゃからの〜。皆さん、気をつけてたもれ。あと絶対に殺してはいかん。さっき言った通り大変な事になるぞ】
「殺シチャダメナンダッテ」
「危ない危ない。殺るところだったよ」
『ホント〜マジで怖くなってきた』
「(ボソ)食ワレチマエバイイノニ」
『んだとコルァ。テメーもそのダサい耳食いちぎられちまえよ』
「アンタらは何でそんなに仲が悪いんだィ!」
ガタガタッ
すると、また二階から何か物音が聞こえてきた。
「?…さっきから何やってんだィアイツら。全く…上もここも落ち着きがないったらありゃしないよ」
『キャサリンが吹っ掛けてくるんだって』
「キャサリンも喧嘩腰で物言うのヤメな」
「オ登勢サンスイマセンデシタ」
『(私にも謝れよクソ女が)』