Rocky and Funny!! | ナノ






「だ…大丈夫です。入院すれば簡単に治りますから」

まあ、入院させればこっちのものだ。

「入院などしてる暇はない。荒療治で結構だからスグ治してくれ」



「「「「『……』」」」」

だが、桂さんもそう易々と入院する気がない。と、なれば私達が考える事はただ一つ。私達は桂さんに治療するフリをして、タコ殴りにでもな何でもして入院させようと考えた。(男前な顔は傷付けないようにしないとね)

「じゃあとりあえずゼントゲン撮るからこっち来て。ゼントゲン?ゼントゲンって何だ、長谷川君」
「知るかァァ!自分の言葉に責任持てェ!」
『先生、お時間がないので手短にお願いします』
「何だァ、早く二人きりになりてーのか」
『先生も入院しますか』
「……。さァ、お兄さん。アレだ、病巣を叩く協力なマシーンだ。とりあえずマシーンの中に入れ」
「どれがマシーン!?まさかアレかァァ!?」

私の黒い笑顔に咳払いをし、桂さんに向き直った銀ちゃんは、神楽ちゃんが用意したマシーンに入れと促した。だが、用意されたのはマシーンでも何でもない、ただの段ボールだった。当然桂さんはそんな段ボールに入る訳もなく、逃げようとしたが無理矢理神楽ちゃんに段ボールを被せられた。

『!オイぃ!顔は大事だから!男前が台無しになるから手柔らかに!』
「オラ今だ!暫く退院出来ねー身体にしてやれ!特に顔!なまえが男前だって言えねーくれェの顔にしてやれェェ!!」
「主旨変わってるんですけど!!」



ドカッ!!



私達が桂さんに襲いかかろうとした瞬間、突然銀ちゃんが視界から消えた。と、思えばエリザベスが現れた。銀ちゃんは少し遠くの床に飛ばされ変装が取れてしまった。段ボールから脱出した桂さんはそれを見てしまい、私達だとバレてしまった。だが、もう後には引けない。私達は顔を見合わせ、一気に桂さんへと突っ込んで行った。

「桂さァァん!何も言わずに入院して下さァい!」
『顔には傷付けませんからァァ!』
「なまえ殿まで…血迷ったか貴様ら!返り討ちにしてくれる!」




「ちょっと誰?夜中に騒いで……ギャアアア!あんたら何してんのォォ!!」




途中、騒ぎに気付きやってきた看護婦さんまでもが巻き込まれる始末となった。






×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -