Rocky and Funny!! | ナノ






「なーにが食べ物は腐る一歩手前が一番うまいだよ!完全に腐ってたじゃねーかァァ!」
『だから全部ダメになったって言ったのにねー』
「なんでも人のせいにしてんじゃねェ!男は十六過ぎたら自分の胃袋に責任もてバーカ!」
『まー食べたのは自分達だしね、しょーがない』
「あっ看護婦サーン!おかわりィィ!」
『神楽ちゃんもー元気だねー…ん?』



私は銀ちゃん達のお見舞いに来ていた。もうすっかり元気になった新八くんと銀ちゃんはギャーギャーと騒いでおり、神楽ちゃんは何杯もご飯を平らげていた。その時、ふと部屋の入り口を見ると看護婦さんと見覚えのあるサングラスが視界に入った。

『アレ、長谷川さん?』
「「「え?」」」





「へェー、じゃあ皆さん長谷川さんのお友達なんだ。フフ、良かったね、長谷川さん。これで入院生活も寂しくないじゃない」
「やめてくれ内野さん。コイツらとはただの腐れ縁」
「ちょいとちょいと。今腐れだとか言葉やめて」
『敏感だからね。今この人達敏感だからね』

何でも長谷川さんは銀ちゃん達よりも先にこの部屋に入院していたらしい。

「しかし、アンタもつくづくツいてねーな。謎のオッさんに襲われたって?この管理社会においてさァ、謎のオッさんに遭遇する事自体、稀有だぜ」
「ねェ、何で人の見舞いの品当たり前のように食べてんの?」
『あ、私もちょーだい。銀ちゃん』
「オウ、食え食え」
「勝手に勧めてんじゃねーよ」
「でも、長谷川さん見てたら食中毒如きで苦しんでた自分がバカらしく思えてきましたよ」
「アリガトネ、バナナのオッさん」
「いや、バナナのオッさんじゃなくてオッさんのバナナだからそれは」
「食中毒になった直後にもの食べれるなんて元気な人達ね。長谷川さんも負けてられないわよ。いっぱい食べて元気モリモリにならなくちゃ」
「何で元気モリモリの人が食べてんですか?」

内野さんと呼ばれた看護婦さんは長谷川さんもとい、オッさんのバナナを食べ終え仕事があると部屋を後にした。それを銀ちゃんと新八くんが見続けていた。

「…銀サン、やっぱりナースっていいですね」
「例えばさァ、7点の娘がいるとするだろ?だがナース服を着る事によってこれが10点になる」
「マジすか。じゃあ私がナースになったら大変アルヨ。一体何点アルカ」
「「3点」」
「コルァ、どーゆ事だ。ゼロからの出発か?逆境からの出発か?コルァ」
「という事でなまえ、銀サンのナースになってく…」




ゴッ!!





『一生入院してろ』






×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -