Rocky and Funny!! | ナノ

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「……ふ、ふざけやがってェ!」
「やっちまえェ!」
『まーそーなるよねー』

私達のぐだぐだな会話にぐだぐだなポーズを見せられた男達は一気に襲いかかってきた。私達はそれぞれに散らばり男達に立ち向かった。

「オイオイ!死んでもしらねーぜ!こんな所までついてきやがって!」
「今月の給料も貰ってないのに死なせませんよ!」
「今月だけじゃないネ!先月もアル!」
『家賃も滞納しっぱなしだしね。てか、私も手伝い賃ちょーだいよ』
「オイオイ、お前先月は仕事なかっただろーが!なまえも今度パフェ奢るから!」
『えーしょーがないなー』

性懲りもなくぐだぐだな会話を続けるも私達は次々と男達を負かしていく。それを見ていた先頭に立っていた男はゆっくりと後ずさる。私はそれを見ると男の後ろへと移動した。すると、そこには意外な人が既に男の後ろに立ちはだかっていた。

「…な、なんだコイツら」




「理解出来ねーか?」
『沖田さん』

真選組が潰されてしまうかもしれないというのに、どうして此処にいるのだろうか。そんな事を考えていると沖田さんと目が合い、ニッと笑われ沖田さんは刀を向けた男に視線を戻した。

「今時弔い合戦なんざ、しかも人斬りの為にだぜィ?得るもんなんざ何もねェ。わかってんだ。わかってんだよ、んなこたァ」
『……』

その時、私は理解した。この人もバカなんだと。そう納得すると私は笑って木刀を沖田さんと同じように男に向けた。

「だけどここで動かねーと、自分が自分じゃなくなるんでィ」
『沖田さんカッコイ〜』




「てっ…てめェら、こんなマネしてタダで済むと思ってるのか?俺達のバックに誰がいるか知らねーのか」
「『……』」

刀を向けられながらも強気な男の言葉に私達は顔を見合わせ、笑った。

『さあ?』
「見当もつかねーや。一体誰でィ」




ジャカッ




「!」
「なっ、こいつァ!?」


「オメー達の後ろに誰がいるかって?」

沖田さんの言葉のすぐ後に、他の敵も刀を向けられ、真選組の隊士らに囲まれた。(あ)そこには、散々この件に否定をしていた人がやってきた。

「僕達真選組だよ〜」
「アララ、おっかない人がついてるんだねィ」




「!っくそ…!」

土方さんの言葉に男達は急いで闘技場から逃げ出していく。それを見ていると少し高い場所に誰かがこちらを見下ろしているのが見えた。だが、すぐに奥へと消えた。(…多分、アレが天導衆)今この場で追いかけてもどうしようもない、という話になるのはわかっていたので追いかけるのはやめた。

さて、とりあえずは一件落着といったところで銀ちゃんの所へ向かうと何故か真選組に掴まっていた。(…何したんだ)






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