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「赤コーナー！主婦業に嫌気がさし〜結婚生活を捨て戦場に居場所を見つけた女〜鬼子母人、春菜ァァ！！青コーナー！人気アイドルからスキャンダルを経て殴り屋に転身！「でも私！歌う事は止めません！」闘う歌姫！ダイナマイトお通ぅぅぅ！！」




『…いつから闘う歌姫になったの？』




とある日。
私達は闘技場へとやってきた。リングに登場したのは寺門通。何やら闘う歌姫になったらしい。私と銀ちゃんはそれを見て少し呆れていたがやはり新八くんは全力で応援していた。(ちょっと方向性間違ってるって絶対)(…ん？)ふと、隣を見れば神楽ちゃんの姿が消えていた。

『アレ？神楽ちゃんは？』
「オイオイ、アレ…」
『え？』

私は銀ちゃんが指差すリングへと視線を向けた。するとそこには何故か神楽ちゃんがいた。



「「『……』」」

それを見た私達は暫く固まった後、素早く観客席から立ち退き、出口へと向かった。

『え？なんで？なんで神楽ちゃんリングにいんの？』
「知らねーよヤバイよ。知らない、俺知らないよ」
「僕も知らないよ。アンタの躾が悪いからあんなんなるんでしょーが」
『ホントそーだよ。責任とってきなよ』
「子供の性格は三歳までに決まるらしーよ」




「何やってんだァァ！ひっこめェェ、チャイナ娘ェェ！目ェつぶせ、目ェつぶせ！春菜ァァ！何やってんだァ、何のために主婦やめたんだ！刺激が欲しかったんじゃないの！？」




『！』

その時、聞き覚えのある声が聞こえた。ふ、と声のする方を見れば沖田さんがいた。沖田さんも視線に気が付いたのかこちらへと顔を向け私達の間には暫しの沈黙が流れた。