Rocky and Funny!! | ナノ






「銀時、やはり俺は戻る」



あれから、てる彦くんは行く所があると行って出て行った。桂さんと店へと戻ると西郷さんと銀ちゃんがいて、西郷さんは既に酔っ払って寝ていた。その隙に銀ちゃんは逃げようと案を出し、今に至る。

「あ?何寝ぼけた事言ってんだオメー」
「…どうにもあの親子の事が気になってな」
『私も』
「なまえはともかく、お前はこれ以上オカマシンクロ率が上昇したら本物になっちまうぞ。化け物は酔っ払って寝てるし今しかチャンスはねーんだって」
「逃げる事はいつでも出来るが今しかやれん事もある」
『桂さんカッコイイ!!』
「頑張ってヅラ子。私達陰から応援してるわ」
『ちょっと。私も桂さんと残るんだから腕離してー』
「いいって。お前もオカマになっちまうって」
『元から女なんですけど』
「待て、パー子」
「!いだだだだ!オカマになる!ホンモノになる!」
『ぎっ銀ちゃああん!』

塀に登った銀ちゃんの足を桂さんが思いきり引っ張った事によって銀ちゃんは股間の大事な部分を失ってしまい、ホンモノになってしまった…。

「なってねーよ!!」





「ヤバいって、アイツ!よっちゃん!」
「しらねーよ俺は!アイツが勝手に…」

「「『!…』」」

銀ちゃんがぎゃあぎゃあと騒いでいると少し遠くに先程てる彦くんをいじめていた子供が走っていくのを見つけた。興味深い言葉に私達三人は顔を見合わせた。





「んだよ、離せよォ!」
『もー生意気だなー』

私達は子供を捕まえ、話を聞き出した。どうやらてる彦くんは子供達の間で流行っているという度胸試しで、不気味な屋敷に入っていったという。私達は案内するようにと子供達をその屋敷へと向かわせた。

「……空き家?」
「空き家なんかじゃねーよ。ここにはいるんだ」
『何が?』
「わかんねーけど…こないだも得体の知れねー獣みたいな鳴き声聞いたし」
「なんか絶対いんだって」
「……化け物屋敷って奴か」

桂さんが塀に空いていた穴をすんなりと通り抜けた。銀ちゃんが次に通ると少し予感はしていたが体がつっかえ通れないでいた。

『銀ちゃん?何してんの?』
「いや前にも後ろにも動かなくなっちゃった」
「『…パー子、だからお前はパー子なんだ』」
「前も後ろもおんなじ事言ってんじゃねーよ!パー子のパーは頭パーのパーじゃねーからな!」
『もー世話が焼けるんだから。アンタ達離れて』
「…オイ、なまえは来るんじゃねーぞ」
「なに?化け物屋敷になまえ殿が入るのは危険だ」
『……』
「オイ、なまえ?」
「なまえ殿?」

私は二人の言葉を無視して勢いよく壁を蹴り塀の屋根を反動で掴んだ。そして一気に塀を登り、向こう側へと着地した。

『銀ちゃん達といるんだから百も承知だっつーの』






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