Rocky and Funny!! | ナノ






朝目覚め、居間へと向かうと朝御飯を用意しテレビを見ながら何故かイライラしているお登勢さんがいた。とりあえず私は用意された朝御飯の前に座り手を付けだした。

『まだ回覧板来ないの?』
「あァ。ったくあのヤローただじゃおかないよ」
『もーあの人とお登勢さんが怒鳴ってたら静かにテレビ見れないんだからね』
「回覧板まわさないのが悪いんだよ」

味噌汁をすすってふう、と息をつく。朝ごはんを食べ終えると昼過ぎまでテレビ番組にくぎ付けになる。すると、玄関の扉を叩く音が聞こえた。イライラしながらもお登勢さんは玄関へと向かっていく。



「ふざけんじゃねェェェ!!」
『!…始まった』

そこから間もなくして突然の怒鳴り声に思わず飛び上がってしまった。私ははあ、とため息をつくと見ていたテレビを消し玄関へと向かった。

「テメーの蛮行によってどれだけの人々が苦しんでるのかわかってんのかァァ!」
「やかましーわクソババアぁぁ!!回覧板まわすの遅れたくらいで何でそこまで言われなきゃならねーんだァ!?」
『西郷さんこんにちは〜』
「オウ!なまえ!元気かィ!」
『うん、元気だよ〜』
「いいかァ!かぶき町は確かに浄も不浄も混ざりあったムチャクチャな街だ!!」

もうこの光景には慣れていた。小さい頃から知っているマドマーゼル西郷と呼ばれた西郷さはよくお登勢さんと言い合いをしている。(最近は落ち着いてたと思ったのになァ)すると二階から引き戸の開く音が聞こえた。

『アレ?銀ちゃん、まさか今起きたの?』
「怒鳴り声が五月蝿くて起きたんだよ…。オイ、うるせーんだよそこの妖怪二匹。今何時だと思ってんだ。そして俺の血圧がいくつだと思ってんだ」
『もうお昼過ぎなんだけどね』
「うるせーんだよ、このダメ人間が!!」
「まっとうな人間はとっくに活動始めてんだよ!」
「お前ら自分の事人間だと思ってんのか?それは遠い昔の話だよ」




ドサッ




「こいつは連れてくよ」
「フン、好きにしな」
『(銀ちゃん…可哀想に)』

西郷さんにたてついた銀ちゃんは殴られ、気を失ってしまった。だが西郷さんはまだ気が済まないのか、銀ちゃんの頭を鷲掴み、自分の経営する店「かまっ娘倶楽部」へと連れて行ってしまった。






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