Rocky and Funny!! | ナノ







総長の嫌味な言葉に松太郎とは違う声が聞こえてきた。いつの間にか銀ちゃんが刷り変わっていた。私は笑うと原チャリのスピードをゆっくり落としていく。

「…てめェ。あの娘達はオトリか…。注意を他に向けさせそのスキに…」
「…このまま必殺、侍ジャーマンスープレックスをきめて地獄に送ってやってもいいが、それじゃ新八の心意気に水をさす。こっから正々堂々ウチの大将とやりあってもらおうじゃねーか」

『新八くん、お妙さんは私に任せて降りて』
「え?」
「新八、一丁キメてこい」
「!」






新八くんと総長はそれぞれ原チャリと馬から降りるとターミナルに向かって走っていった。

『ホント、新八くんよくやるよ』
「友達思いっつーのはいい事じゃねーか」
『人の事言えないんじゃない?』
「あァ?」
『ふふ、さて、原チャリ取りに行かなきゃ』

私からしたら銀ちゃんだって新八くん思いだ。そんな事を思いながら先程置いてきた自分の原チャリの元へと向かう。

『あ、そーいえばさ』
「あー?」
『コンビニ、知り合いに任すって言ってたけど誰に任せてきたの?男前の桂さん?』
「んな訳ねーだろ。つかまだ男前って言ってんのか」
『だって男前じゃん』
「銀サンのがかっこいいって」
『ありえねーよ』
「…銀さん心折れそうだわ」
『桂さんじゃないとして、一体誰なの?』






「定春」






『…え?』






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