Rocky and Funny!! | ナノ






「しるかボケェェェ!金がねーなら腎臓なり金玉なり売って金つくらんかいクソったりゃー!」
「家賃如きでうるせーよウンコババア!こないだアレ…ビデオ直してやったろ!あれでチャラでいいだろが!」




お店でご飯を食べていると2階からお登勢さんと銀ちゃんの怒鳴り声が聞こえてきた。(まーたやってる)暫く怒鳴り声が聞こえていたが、新しく万事屋に入った新八くんが二人に巻き込まれたのか悲鳴が聞こえた。(新八くん、来たばっかりなのに大変だなァ)ボーッとそんなことを考えていると、店の戸が開きお登勢さんの重たい顔が目に入った。

『今月も滞納?』
「あァ。全く、困ったもんだね」
『何で銀ちゃんの面倒みてるの?』
「…早まったかねェ」
『その点私は今月もちゃんと用意してますよ、ハイ』

ご飯を食べ終わり、箸を置くと懐に忍ばせておいた封筒をお登勢さんに渡した。それを見たお登勢さんは一つ、ため息をついてから受け取った。

「…毎月毎月いいって言ってんのに、聞きやしないね」
『ご飯食べさせてもらって良い生活させてもらってるんだから。これでも足りないくらいだよ』

ニヘ、と笑うと食べ終わった食器を洗い場に持っていき、予めお店の壁にかけておいた上着を手にとった。



「なんだい、出かけるのかい?」
『墓参り』
「…あァ、そうか。今日だったね」

お登勢さんが何かを思い出したように切ない表情を浮かべた。そんなお登勢さんに笑うと、お店の戸を開けた。



『行って来ます』






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