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お妙さんの言葉を聞き、新八くんは店から出ていった。きっと、一人でタカチンの元へと行くつもりだ。
「…オイオイ、いいのかよ。最近のガキャ何するかわかったもんじゃねーぜ」
『アンタには言われたくないけどね』
「どーなってもしらね〜よ、俺ァ」
そんな銀ちゃんの言葉に私ははあ、とため息をつき、口の端を吊り上げた。
コンビニを後にした私達は服を着替え、原付を取りだし舞流独愚が溜まっているという場所へと向かった。
『銀ちゃんもやっぱ心配なんだねー』
「あァ?別に心配なんかしてねーよ」
『ふーん』
暫くして少し先に大勢の人影が見えてきたと思えば、大声が聞こえてきた。
「オイ、あんまりナメんじゃねーぞクソガキが!たった一人で何が出来るってんだ!?」
「一人じゃねーぞ!!」
『あと四人いまーす』
「!?なんだ!」
「隊長ォ、やっぱバイトなんてかったるくてやってられませんわ」
『喧嘩やってるってんで駆け付けましたぜー』
「喧嘩ならあたいらも混ぜなァァ!」
「寺門通親衛隊特攻部隊【魔流血頭】見参!」
『…え?いつの間にそんなダサい名前ついてたの?』