Rocky and Funny!! | ナノ






どうやら万引き犯を捕まえたらしい。私達は店の奥へと入り話を聞く事にした。

「高屋八兵衞、十六歳。新八と同じ年か。いい年して恥ずかしくねーのか。母ちゃん泣くよお前」
『ていうか何でこんなに整髪料?キメる為ですか?キメる為ですか?』
「心配しないでもキマってるよ」
『そうだよ、自分に自信持って!』
「コレ全部俺が使うわけねーだろうが!!」
「じゃあなんだ、ご飯か?ご飯にかけてサラサラいくつもりだったのか?」
『銀ちゃんご飯は無理がある』






「…タカチン、なんでこんなこと」

話によると万引き犯と新八くんは知り合いのようだ。(ていうかタカチンって卑猥な気がする)

「こんな事する奴じゃなかったじゃないか」
「うっせーよ。あれから何年経ったと思ってんだ?もう俺はオメーの知ってるタカチンじゃねーんだよ!もういいから奉行所でもどこでもつれてけや!はりつけ獄門上等だコノヤロー!!」
「「『……』」」

万引き犯、もといタカチンは開き直っていた。どうしたものか、と私と銀ちゃんと新八くんは顔を見合わせた。






「タカチンコ?だぁれ、それ?」

結局、新八くんのお願いで、タカチンを奉行所に連れていく事なくそのまま帰した。それから暫くしてお妙さんがやってきた。

「いやタカチンコじゃなくてタカチンです。ホントに覚えてないんですか?」
「昔の事は忘れたわ。私、前だけ見て生きていく事に決めたの」
『姉御カッコいいッス!』
「そんな事より皆さんに差し入れ持ってきたんです。銀サンも神楽チャンもなまえチャンも食べて下さい」
「姉御ォォ!!」
「おっ食いモン?何?」
『……(嫌な予感)』

お妙さんが持ってきたと言う差し入れに銀ちゃんがワクワクする中、私は嫌な予感がしていた。

「今回は新しい料理に挑戦してみたんです〜。ハイ、だし巻き卵」





本日二度目の予感的中。

「私飲み物買ってくるヨ!」
『じゃあ私他のおかずも買いに行ってくる!』
「いいって!俺が行くから座ってろ!」
「皆ここはコンビニよ。飲み物に食べ物ならそこに腐る程あるわ〜」

私達は必死で逃げようとしたが逃げられず、泣く泣く死へと向かうだし巻き卵の前に座らされた。(死ぬのなら男前だらけの場所で死にたかった…)







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