Rocky and Funny!! | ナノ






翌日、幽霊、もとい蚊の天人は木に吊るされ幽霊騒ぎは一件落着した。どうやら天人は不倫で出来た(天人の世界でも不倫ってあるんだ)子供を育てる為に血を求めてここへ来たらしい。

「…ったくよォ。幽霊にしろ蚊にしろハタ迷惑だってのに変わりはねーな」
『まーでも無事解決したんだし』
「ハタ迷惑なのはテメーだ。報酬なんぞやらんと言ってるだろ、消えろ」
『あーあー。まあ今回はしょうがないかー』
「オイ。俺の一撃が全てを解決した事を忘れたか?」
「何言ってんだ。テメーの前に俺の一撃で全て決着ついてたんだよ。テメーなんざいなくてもどーにかなったんだ」
『もー済んだ事はいいでしょー』

相変わらず仲の悪い二人にはあ、とため息をついてお茶を流し込む。





ガラッ!!





その時、後ろの障子が勢いよく開いた。

「銀ちゃんそろそろ帰…」
『あ、神楽ちゃ…』

私は後ろを振り返り神楽ちゃんだと確認する。と同時に何故か両隣の二人が視界から消えた。





「…何やってるアルか、二人とも」
「「いやコンタクト落としちゃって」」
『…呆れた』






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