Rocky and Funny!! | ナノ






「コラぁぁぁ!クソジジイぃぃ!平賀、テメッ、出て来いコノヤロォォォ!」



ある時から江戸の街が騒がしい。耐え兼ねたお登勢さんが騒音の原因である"原外庵"へとやってきた。原外庵ではいつものようにガシャコン、ガシャコンと騒音が立てられている。

「てめーはどれだけ近所の皆様に迷惑かけてるかわかってんのかァァ!オイ、ヤローども、やっちまいな!」

お登勢さんは後ろを振り向き、叫んだ。そうしてやってきたのはスピーカーとラジカセを持った銀ちゃんたちと私。お登勢さんに騒音を止めて欲しいとお願いされたのだ。(銀ちゃん初めは断ったくせに家賃一ヶ月分チャラにするって言われたらすぐ首を縦に降ってたよ)(現金なやつ)




「一番、新宿から来ました志村新八です。よろしくお願いします。――お前ェそれでも人間かァ!お前の母ちゃん何人だァァ!!」

私たちは原外庵の目の前にスピーカーとラジカセをセットする。そしてマイクを持った新八くんが原外庵から生み出される騒音よりも更に大きな声で歌い出した。私たちは勿論、お登勢さんや一緒にいた近所の人たちは急いで耳を塞いだ。

「おいィィ!ちょーちょーちょーストップストップストップ!オイ止めろコラ!てめっ何してんだコラ。私は騒音止めてくれって言ったんだよ!なんだコレ?増してるじゃねーか。なまえ、アンタがついていながらろくな案じゃないじゃないか!」
『いや〜いじめっ子黙らすには同じよーにいじめんのが一番だと思って』
「そーそー。殴られたこともない奴は人の痛みなんてわかりゃしねーんだよ」
「わかってねーのはお前らだァ!こっちゃ鼓膜破れそーなんだよ!」
『大丈夫だよお登勢さん!私たちも破れそーだから』
「何が大丈夫なんだァ!全く、なまえがついていながら!」
『でもね、やっぱりいじめっ子には…』
「いじめっ子引きずるな!何!?いじめっ子に因縁でもあんの!?」

私とお登勢さんが話していると新八くんと神楽ちゃんがマイクの取り合いを始めた。

「あ〜あ、何やってんだあいつら。オイぃぃ!次歌うのは俺だぞォ!」
「おめーら一体何しにきてんだァ!」
『そうだよ!カラオケ大会するなら私も混ぜてよ!』
「そーゆう問題じゃねーよ!もういい!てめーらの歌聞くぐらいなら自分で歌う!貸せ!」
「てめーの歌なんて聞きたくねーんだよババア!」
「じゃあデュエットでどうだコノヤロォ!」
『お登勢さんUFOでどう?』
「どう?じゃねーよ!歳のわりに選曲古いな!」




暫くマイクの取り合いをしていると原外庵のガレージが上がった。ガレージの向こう側現れたのは大きな巨体のロボットだった。

「…え?え?…これが平賀サン?」
『いや違うでしょ』






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