Rocky and Funny!! | ナノ






『……!!』
「オイ、大丈夫か?」

ハッと目を覚ますと目の前に銀ちゃんの顔があった。暫くぼーっとしていると何だか暑い。汗がだらだらと流れ出てくる。

『…ここは?』
「さっき見えてた星だよ。こんな一面ババアの肌みてーな星に不時着しちまってどうしろってんだ?」



『……』

体を起こし、辺りを見渡せば確かにババアの肌みたいな…一面が砂漠だった。(とりあえずは助かったみたいだけど…これからどうなるの?)なんて考えながらもなんだかだんだん頭がぼーっとしてきた。

『…あ、そういえば神楽ちゃんは?大丈夫?確か夜兎って日の光に弱いんでしょ?』
「大丈夫アルヨ。傘があれば平気だヨ。でも喉渇いたからちょっとあっちの川で水飲んでくるネ」
「川ってどこ!?イカンイカン!その川渡ったらダメだよォォ!なまえちゃんも止めて!」
『神楽ちゃん待って!…私も一緒に行くよ』
「アンタも見えてんの!?」
「とっつァんもう勘弁してくれ。俺ァもうどーでもいいんだ。水が飲みてーんだよ」
「誰がとっつァんかァ!」
『そんなこと言うなよ。小さい頃楽しそうにボクシングしてたじゃねーか。でもそんなに言うなら父さんも一緒に水を飲みに行こうじゃないか』
「とっつァんお前かァァ!銀さんヤバイよ!神楽ちゃんとなまえちゃんが三途の川渡ろうとしてる!!」

新八くんは這いながらもありもしない川へと向かおうとする私と神楽ちゃんを必死に止めていた。






「船だァァ!」
「救援だァ!俺達助かったんだァ!」

すると、遠くから何隻かの船がこちらへと向かってくるのが見え宇宙船に乗っていた乗客たちが次々に声をあげた。


どうやらその船は坂本さんが率いる船らしい。船から出て来た陸奥さんという人は坂本さんを冷たい目で見ていた。(アラ、男前)

「頭のあんたがこんなこっちゃ困るぜよ。それからわしらに黙ってフラフラすんのも今回限りじゃ」
「アッハッハッすまんの〜やっぱり女は地球の女しかうけつけんき」
「女遊びも程々にせんとまた病気うつされるろー」
「アッハッハッぶっ飛ばすぞクソ女」
『え?陸奥さんて女なの?』
「そうじゃ」
『…チッ』
「…なまえちゃん今舌打ちした?」
『陸奥さんが男なら求婚してたのにな〜』
「なまえちゃんアンタ…」






坂本さんは今この船を使って仕事をしてるらしい。貿易関係らしいが最近は物騒で自衛手段として武装しているのだとか。

「わしも昔は銀時やヅラ達と天人相手に暴れ回っちょったがどーにもわしゃ戦ちゅーのが好かん。人を動かすのは武力でも思想でものーて利益じゃ。わしゃわしのやり方で口を護ろうと思ってのー」

桂さんもそうだが坂本さんもやはり国のことを考えての行動なのか、と考えると何だか尊敬してしまう。他にも高杉さんという人も動いているらしい。(桂さんも坂本さんもいい人だし高杉さんもきっといい人なんだろうなァ)






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