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「オイ、何をやっている?我らの話をきいてい…」
「ほァたァァァ!」
「ぐぁ!!」
銀ちゃんたちと窓の外を眺めていると、ハイジャックの一人がこちらへとやってきた。その瞬間に神楽ちゃんが回し蹴りを食らわし、ハイジャック犯を打ちのめした。
「きっ…貴様ァァ!」
それを見た他のハイジャック犯がまたこちらへとやってくる。神楽ちゃんに続き、銀ちゃんは椅子を活用して蹴りを食らわす。また一人、とやってくると私はハイジャック犯を通路へと引っ張ると一本背負いを食らわした。
「動くな!」
「くらえェェ!」
「!ぐぁあ!!」
フロアにいた最後のハイジャック犯が私たちの前へと立つ。が、しゃがんでいた新八くんに顎から皿を突き付けられそのまま気絶してしまった。
『もー。死ぬならアンタたちだけで死んでよね』
「ろくな旅行じゃねーぜ」
「うおおおスゲー!」
「侍!ラストサムライ!ブラボー!」
次々とハイジャック犯をやっつけた私たちに向け、乗客達から盛大な拍手が降ってきた。そんな乗客の様子を見た私達は調子に乗ってポーズを決めた。
ガチャン
「アレ?」
だが、まだハイジャック犯がいたらしい。私達がポーズを決めたまま後ろを振り返ると銃を向けられていた事にひょんな声を漏らした。
「ふざけやがって!死ねェェ!」
ハイジャック犯が銃を放とうとした時だった。
ドガァッ!!
「ぶっ!!」
ハイジャック犯の後ろの扉が勢いよく開かれそれにぶつかったハイジャック犯は気絶してしまった。一体何が起こったのかと、その状況を私たちは黙って見ていた。