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「ちょっと僕探してきますよ」
『私も行くよ』
しっかり機内食を食べ、しっかりと宇宙を満喫していた私たちに呆れた新八くんは定春を探しにと席を立とうとした。それに続き、私も立ち上がろうとひじ掛けに手をついた。
「動くな」
とその時、新八くんの頭に銃が突き付けられた。
いきなりの事で一体何が起こったのかわからなかったがどこからか聞こえてきたハイジャックだ、という声にやっと理解した。
「これよりこの船は我々革命組織「萌える闘魂」が乗っ取った!」
『ネーミングセンスださっ』
「誰だ!ださくない!貴様らの行く先は楽しい観光地から地獄に変わったんだ!」
『地獄ってどこですか?』
「なまえちゃん静かにしてて!」
「この船はこのまま地球へと進路を戻し我が星を腐敗させた元凶たるターミナルに突っ込む!礎となれることを誇りとし、死んで行け!」
「ヤ…ヤバイよ銀さん銀さん」
新八くんはハイジャックの言葉に焦りながら銀ちゃんの方へと顔を向けた。
「俺死んだら宇宙葬にしてもらおっかな。星になれる気がするわ」
「ああ、なれるともさ」
『そうなったら私のこと見守っててね』
「ばか、オメーも死ぬんだよ」
『あっそっか』
「なまえも俺と同じ星になるか?」
『え〜死んでも銀ちゃんと関わるとか嫌だよ』
「オイオイ。…マジで死のっかな」
「うぉーい!ホントに星になっちまうぞー!」