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数が多すぎた。倒しても倒しても埒があかないと察した私たちはまだ新八くんたちの背中が見えているが、逃げる事を決めた。
「ちょっとォォ!何逃げてきてるんスか!前のページの文字数明らかに少ないけど、気ィ遣って次のページきたところじゃん!」
「バカヤロー!管理人にとっては次のページ書くのに何日も経ってんだよ!」
『戦闘シーンで何ページもあったら皆嫌がるから!』
「読者配慮してみたいな事言ってんじゃねェよ!」
そんなこんな言いあいながらも、私達は部屋へと逃げ込んだ。どうやら動力室らしい。
「追いかけっこはしまいやでェ」
すると、金貸したちもその部屋へとやってきた。私たちにはもう逃げ場がなかった。(動力室ってことは…)私はキョロキョロと部屋を見回した。
『銀ちゃん!あのタンク!』
「よし」
「ちょっ待ちィ!アカンでそれ!この船の心臓…!」
私と銀ちゃんはタンクによじ登り、金貸しが何か言っていたが二人で顔を見合わせ、ニッと笑った。そして、同時に木刀を振り下ろした。ズゴン、と音を立てタンクを壊すと船はみるみる落ちていく。
「きいやァァ!」
「何この浮遊感、気持ち悪っ!」
『銀ちゃん私遊園地行きたくなった!』