Rocky and Funny!! | ナノ






バタバタと階段を下りる音が聞こえてきた。私はまたか、と驚きもせずにお店の戸を見遣った。戸は私の予想通り開かれると、銀ちゃんが切羽詰まった顔をしていた。

「俺の息子がっ…!」
『黙って入ってこい』

銀ちゃんはそう言いながら一気に厠へと突っ込んでいた。暫くして、ジャァーと水が流れる音が聞こえると同時に銀ちゃんがふう、と息を吐いて厠から出て来た。

『もーまだトイレットペーパー買ってないの?私こんな始まり方嫌なんだけど』
「神楽に頼んだのに忘れやがったんだよ」
『安売り今日までじゃなかったっけ。もー毎日ウチまで切羽詰まった顔で来られたら困るんだけど。せめてもうちょい余裕持って来てくれない?』
「だがケツ拭く紙よりもっといい紙を持って帰ってきやがったぜ」
『?』

銀ちゃんは先程と打って変わってニヤ、と笑うと懐から一枚の紙を取り出した。




『…宇宙への旅?』






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