Rocky and Funny!! | ナノ






私とお登勢さんは顔を見合わせ、銀ちゃんをお店の外へと勢いよく殴り飛ばした。

『ホント、バカ』
「まったく、バカばっかりだよ。アンタらもさっさと出ていきな」

はあ、とお登勢さんは小さくため息を落とすと、銀ちゃんに相次ぎ、新八くん達をほれほれ、と店から追い出した。私はそんなお登勢さんを見ながら、ゆっくりと口を開いた。

『なんでまたキャサリンを雇ったの?』
「……忘れちまったよ」
『どーせまた泥棒しちゃうよ』
「…そうだねェ」

そう言いながらお登勢さんはカチャカチャと洗い物を片付けていく。私はソレを見ると心がもやもやとした。そしてはあ、と大きくため息を吐き、立ち上がると刀を二本持ち、お店の戸に手をかけた。

『お登勢さんも十分バカだ』
「ちょいと、どこ行くんだィ」





『用事思い出した』





私はそう言って店を後にした。だが、お登勢さんにはお見通しのようで、私が出ていった後に小さく笑った。

「…ホント、ウチはバカばっかりだよ」






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