4
「へェーそうなんだ」
スナックお登勢へと戻り新八くんが先程のことを話すとお登勢さんは驚く事もなく返事した。
「「へェーそうなんだ」ってお登勢さん!このままじゃキャサリンまた泥棒になっちゃいますよ」
「ほっときゃいいんじゃね。やると思ったヨ俺ァ」
「銀さんだ。ちっちゃい銀さんだ」
『そーそー。ウチに手ェ出そうとする奴ァ片っ端からぶった切るまでよォ』
「こっちにも銀さんだ」
「そうそう。ほっとけほっとけ」
「!」
すると本物の銀ちゃんが逃げて以来大きな紙袋を抱えて現れた。
「芯のない奴ァほっといても折れていく。芯のある奴ァほっといてもまっすぐ歩いてくもんさ」
コトッ
銀ちゃんはそう言いながらガサガサと袋を漁り、お天気お姉さんのフィギュアを取り出しお登勢さんの前に置いた。
「なんだィコレ」
「結野アナのフィギュアだ。俺の宝物よ。これで何とか手を打ってくれ」
「『……』」
ガシャァン!