空即是色 | ナノ

06



「やったー個室だー!!」

天空闘技場へとやってきて3日、私たちは100階へとやってくるとキルアから聞いていた通り専用の個室が用意された。

「もうお金と宿の心配はしなくていいね」
『チョコも買ったしねーえへへ』
「(なまえが笑ってる…かわいい…ってそうじゃなくて)そいつはどうかな」
「『?』」

私とゴンがベッドにダイブして遊んでいるとキルアからの言葉が降り懸かる。どうやら100階からは負ければすぐにチェックアウトしなければならないらしい。

『なるほどね。この待遇の良さを死守するために手段は選ばないってわけかー』
「ああ。そんな連中につまずくと結構ここで時間食うぜ。気をつけろよ」







だが、私たちには余計な心配だった。

【ゴン選手。またまた一撃勝利ー!】
【なまえ選手。またもや膝蹴りとは思えぬ軽やかな一撃!】

その後も私たちは押し出し、手刀、膝蹴りで150階までやってきた。



「ちょっと悔しいな」
「え?」

150階へとやってきた私たちがファイトマネーの受け取りを確認し終えた時に、キルアが言葉を漏らした。

「オレが初めて来た時150階まで登るのに2ヶ月位かかったぜ」
「えーでもそれって6歳の時でしょ?」
「まあ…そうだけどさー」
「ねえ、もしなまえが6歳でここに来てたら200階以上行ってそうだね」
「……」

ゴンが私に向かって何気なくそう言って笑いかけてくると反対側からキルアの鋭い視線を感じた。

『ゴン…誉めてくれるのは嬉しいけどあんまりキルアの自尊心を掻き乱さないであげて』
「あ」



それから話題がズシへと移った。どうやらズシはまだ50階で戦っているらしい。(苦戦してるのか…"洗練"してるのか…)

「キルアが凄くいやな感じがしたっていう"レン"って一体何だろうね…」
「んー…」
「なまえはわかる?」
『さあ?』
「多分もっと上のクラスに行けば同じような奴がいるかもしれないから…」


「それよかズシに聞いた方が早いんじゃない?」


ゴンの言葉にキルアは一瞬固まると作ったような笑みを浮かべた。(キルアって頭良いけど馬鹿だなー)






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