空即是色 | ナノ

12



皆の所へと戻ると何やら話し合っている様子だった。私に気付いたゴンが手を振り事のいきさつを話してくれる。

『へえ、じゃあ9月1日までクラピカは仕事して、レオリオは医者になるために勉強ってわけね』
「ああ」
「なまえはどうするんだ?」
『んー別にやることないしなー』
「兄貴から親の情報貰ったんじゃねーの?」
『そうなんだけど何かお金ないと駄目らしいからとりあえずお金貯めなきゃ』
「ふーん……」


「まあ、とりあえずまた会おうぜ」
「そうだな、次は」




「9月1日ヨークシンシティで!!」




クラピカとレオリオと別れ、私とゴンとキルアの三人となるとゴンが一番に口を開いた。

「さて、どーする?」
「どーするって特訓に決まってんだろ」



「え?何の?遊ばないの?」



「『……』」


ゴンの言葉に私とキルアは顔を見合わせ、キルアはゴンに怒ったような呆れたような声を出す。私はそれを見ながら笑っていた。

『ヒソカに顔面パンチ食らわしてプレート返したいんじゃないの?』
「…あ!」
「あ!じゃねーよ!お前なー今のまんまでほんとにヒソカを一発でも殴れると思ってんのか!?」
「う…」
『(あ、ゴンかわいい)』
「半年どころか10年たっても無理だっつーの」
『(キルアの怒り具合も面白いなー)』

キルアは今からしようとしてる事を上手く考え切れていないゴンに解りやすく説明しようと地面にヒソカとの"力の差"を書き出した。

「いいか。これがヒソカ。これがハンゾーな。ヒソカとハンゾーの力の差をこのぐらいだとすると……お前との差は…」




キルアはそう話しながらどんどん離れていく。




「…ここ!かなりおまけでな」

「……」
『(ゴンがムカついてる。でもまあ、念も習得してないんじゃ実際それくらいあるだろうねー)』

大分離れた先で説明するキルアにムカついたゴンは「じゃキルアはどこなのさ!?」と聞くとキルアがハンゾーよりも少し離れた場所で線を止めた。

「まあ…ここだろな」
『(…平常モードででしょ)』
「へえ〜ハンゾーの方が強いの?ふーん」
「なんだよ」
「じゃーなまえは?」
『私?』
「わかんねー。だってなまえの全力見た事ないし」
『まあ出した事ないね』
「ハンゾーにも勝ったらしいよね」
「なまえ、ヒソカより強ーんじゃねーの?」
『わかんないよ。戦った事ないし(というか戦いたくないし)』






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