06
『もう…駄目…』
あれからキキョウさんに着せ替え人形のようにヒラヒラした服や着物を着せられ、隙を見て逃げ出してきた私はどっと疲れていた。それに加え、ヒラヒラした服は走りにくく屋敷が広すぎて糖分の足らない私は廊下に座り込んだ。
「…!なまえ!?」
すると、少し先から上半身傷だらけのキルアが歩いてきた。キルアは私を見つけると走り寄ってくる。
「なまえ!ゴンたちは?」
『…キルア』
「?なまえ…?」
私はキルアと会えて嬉しくて立ち上がろうとするが体が言うことを聞かない。
『…チョコ、』
「?なまえ?」
『…お願い、チョコロボ君、頂戴』
「え?あ!おい!なまえ!?」
私はそのまま気を失った。