空即是色 | ナノ

01



ハンター試験は終わり、部屋を出て私たちはそれぞれに道を歩き出した。ハンゾーやポックルとホームコードを交換したりし、ゴンたちとキルアの家があるククルーマウンテンへの行き方について話していた。




「なまえ」





すると後ろからまた名前を呼ばれた。振り返れば今度はギタラクルだった。いい予感はしないが、とりあえず近付いた。

『…なに?』
「さっきのことを謝りたくてね」
『…へーギタラクルって謝るとか知ってるんだね』
「それくらい知ってるよ。それとギタラクルじゃなくてイルミ」
『イルミ?』
「俺の名前だよ」
『…で、用件はそれだけ?』

私の言葉にイルミはゆっくりと顔を近付け小さな声で私に耳打ちをした。





「…なまえってさ、みょうじ家の子でしょ?」




『!どうしてそれを…?』

イルミの言葉に思わず殺気立ってしまう。

「どこかで見た顔だと思ったら小さい時に家にきた君の両親を思い出したんだよ。今、両親が消えて探してるんじゃないかな」

『…居場所を知ってるの?』
「まあ情報を少しね」
『どこ?』




「教える前に、君を試したい」






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