空即是色 | ナノ

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「ギタラクル。キルアの行った場所を教えてもらう」

講習が終わり、私たちはハンターとなった。部屋を出ようと皆は立ち上がり扉へと向かうと再びゴンはギタラクルの元へ向かい、キルアの居場所を聞いた。

「やめた方がいいと思うよ」
『やめないよ』
「キルアは俺の友達だ!絶対に連れ戻す」

「…いいだろう。教えたところでどうせたどりつけないし。キルは自宅に戻っているはずだ。ククルーマウンテン。この頂上に俺たち一族の棲み家がある」

ギタラクルの言葉に私はある場所が思い浮かんだ。(ククルーマウンテン…)一度ククルーマウンテンに訪れたことがある。(でも小さい頃だから場所なんて覚えてないや)





「なまえ」

それから部屋から出ると、ヒソカに呼ばれた。振り返ればヒソカの隣にはギタラクルがいた。私は不機嫌な顔をしながらもヒソカに渋々に歩みよった。

『なに?』
「試験も終わったしこれから僕と一緒に『いや』」

予想していた通りの言葉に私は勢いよく言葉を被らせた。そしてさっさとクラピカたちの元へと戻っていった。




「つれないなあ」
「最初からわかってたのにめげないね」
「うるさいよ。……」
「これか。うん折れてるよ。面白い素材だ。なまえもね。ヒソカが見守りたいって気持ちがよくわかるよ」
「だろ」
「……(それだけに俺から見れば危険人物なんだよな。できれば今のうちに…)」

「ゴンとなまえは僕の獲物だ。手出ししたらただじゃおかないよ」

「……(獲物ってどういう意味なんだか。まあゴンはいいけどなまえにはまだまだ興味あるしなあ。ヒソカには内緒でこっそり手出そうかな)」






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