空即是色 | ナノ

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ゼビル島へと着くとトリックタワーを脱出した順に次々に上陸していく。(…ヒソカの次に301番がスタート…やっぱりなんかただ者じゃなさそうだなー)(ま、いっか)

私が降りるとゴンたちに『お先に』と手を振ってとりあえず水が流れる場所を探すことにした。(トリックタワーにお風呂なかったし浴びるだけでもいいから川ないかな)時間はたっぷりある。ゆっくり狩ればいい。(ただ者じゃないって言っても結局は私には敵わないだろう)



『あ、あった』

川を見つけると茂みに持っていた荷物を置き、荷物の中にあったタオルを取り出し、服を脱ぎはじめた。下着だけになると川にそっと足をつけた。

『ひゃー冷たい』

水の冷たさにはあーっと力を抜く。と、奥から茂みの激しい音が聞こえたかと思うとそこにいたのはキルアだった。

『あ、キルア』
「なまえ…ってなんてカッコしてんだよ!服着ろよ服!」
『キルア顔赤ーい』
「るせーよ!」

顔を手で覆い隠すキルアに笑いながら『はいはい』と返事してタオルを被った。
それからキルアは私の隣に座ると番号をお互い見せ合った。

『199番?』
「なまえ、誰かわかる?」
『いちいち覚えてないよ』
「だよなー301番は誰なんだよ?」
『顔中になんか刺さってる奴』
「…あーあの気持ち悪い奴?」
『うん。なんか嫌だな関わるの』
「まーでも楽勝なんじゃねーの?」
『それレオリオにも言われたんだけどね』
「え゛?」
『(あ、キルア嫌そう)でも何かあいつただ者じゃなさそうなんだよねー』
「そうか?」
『わかんないけどね』


私は川から足を引き抜くと『お腹空かない?』とキルアに聞いた。そして荷物からチョコロボ君を取り出した。

「関わるの嫌だとか言う割りに随分呑気じゃん」
『まあ時間はあるからねー』
「つうかチョコロボ君じゃん。大好き。ちょうだい」

(お、キルアもチョコロボ君信者!!…お互い呑気だなー)なんて思いながら私はチョコロボ君をキルアに渡すともう1つチョコロボ君を取りだし口に入れた。(あーやっぱりチョコロボ君だ)






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