空即是色 | ナノ

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そんなこんなで、やっと50時間を過ごした。50時間が経つと同時に部屋の扉が2日ぶりに開いた。私たちは残り時間を確認して急いで部屋から出た。



「30分走って逆戻りかよ」
「だから素直に降りる階段選べばよかったんだよ」
『だから素直に降りる階段選べばよかったんだよ』

「っせーな!てめーらも納得ずみで決めたことだろーが!!」

階段を降りるか昇るかの設問でレオリオの説得に納得して階段を昇ったが見えてきたのは先程試練官と戦った場所だった。そんな光景に私とキルアはレオリオを冷たい目で見遣った。

それからすぐに今度は階段を降り直し先へと進むが様々な難関に立ち向かっていると、気が付けば残り時間は60分となった。残り時間も少ないというのに再びレオリオとトンパのいがみ合いが始まった。(また始まったー)はあ、とため息をついて私とキルアは開いた扉の先へと進んだ。

『あ』
「どうやら出口が近いぜ」
「!」

キルアの言葉にいがみ合いが中断され、皆もこちらへとやってきた。そこには二つの扉、そして"最後の設問"が設置されていた。どうやら、皆で進める長く困難な道か3人しか行けない短く簡単な道を選ぶという究極の選択に立ちはだかった。



『この残り時間じゃ道は一つだね』
「オレは○を押すよ。やっぱりせっかくここまで来たんだから6人で通過したい」
『でもあと1時間切ってるんだよ』
「なまえの言う通りだぜゴン。短い道を選ぶしかない。あとはどうやって3人を決めるか。勿論オレは3人の中に入るつもりだし誰も降りる気がないなら」

キルアの言葉に私は賛同した。私たち6人の間には暫し沈黙が続いた。






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