空即是色 | ナノ

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「ナイスキルア!」

試合が終わり、会場から出た私とゴンはキルアの元へと向かった。

「おう!次はゴンの番だぜ。さっきのは俺以外じゃ出来ない勝ち方だからな。…っと、なまえも余裕か」
『当たり前でしょー』
「まあ、俺となまえは別として、あの電気ムチは一度でもくらったらいくらお前でも気ィ失っちゃうぜ」
『どうするの?ゴン』
「大丈夫。手は考えた」

私とキルアの言葉にゴンは自信満々に笑った。(へー、観戦しながらも考えてたって訳かー)先程のキルアといい、予想以上の二人の戦いに私はますます惹かれている事に思わず笑みが溢れた。








「さあーいらっしゃい!5日後にてなまえVSマドルの一戦!見所だよー!」


私達がいつもの様に修行を、とウイングさんの所へと向かっているとチケットを売る男の声が聞こえてきた。

「…は?」
「あれ?なまえもリールベルトとギドと試合組んだんじゃないの?」
『私はサダソとの試合しか申し込んでないよ?5日後の試合はウイングさんにお願いされた一戦ってわけ』
「あいつらが見てた中どうやって…」
『ふっふっふー、内緒ー』
「ちぇっ」

キルアの言葉に私は意地悪そうに笑うとキルアはまたか、と言ったように拗ねていた。




あの日、キルアと共にサダソ達との試合を申し込んだ時、私は確かに他の二人との試合も申し込み、サダソ達に確認させていた。

だが、実はサダソ以外の二人の申し込みは念による偽物だった。ヒソカの技を真似、予め申し込み用紙に真っ白な紙を乗せ念でその紙を申し込み用紙に再現させた。そしてその紙に書き込み提出し、帰り際に貼り付けていたオーラで紙を剥がし回収した。(ヒソカの技を試したかっただけだから別に戦っても良かったんだけどね)






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