空即是色 | ナノ

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「あんたも403番並!!」



クラピカの料理はメンチの言葉通り、レオリオやゴンと同様だった。だが、クラピカはメンチの言葉にとてつもないショックを受け放心状態に陥っていた。

『クラピカ…』

よほどショックだったんだろう。確かに、レオリオとゴンとレベルが一緒なんて言われてしまったら立ち直れない。気持ちは痛い程わかる、と言った感じに私はクラピカの肩に手を置いた。

「そんなにショックか、ああ!?なまえも何同情してんだよコラ!」









少し痺れを切らしたメンチの前に出てきたのはスキンヘッドの男、ハンゾーだった。ハンゾーは自信満々に料理をメンチに披露した。メンチはやっと出てきた本来の姿であるスシに少し微笑むと、それを口へと運んだ。
だが。

「美味しくない」
「ああ!?」

味にケチをつけられたハンゾーは怒りだし、スシの全貌を明らかにしてしまった。

それからはバレてしまったスシの形はパスし、味だけを審査していたメンチだったが次第に腹は膨れ、最終的には合格者を出さずに試験は終了してしまった。

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