空即是色 | ナノ

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「そっちがどんな手段でも使うならこっちも同じ事だ。もう一度ズシに手を出してみろ、次は全力で顔をぶっ飛ばす!!」




「勝者!!ゴン選手!!」

審判の声に会場内には歓声が沸き上がった。

ゴンはギドの足である軸を殴り折った。その為、試合続行は不可能だと判断され、ゴンは見事勝利した。

『へえー、あいつの足を折って試合を終わらせるなんて、ゴンにしちゃ意外だったなー。面白かったけど』
「さっきも言った通り相当怒ってたって事だろ」
『ふーん…ゴンはそれだけ友達の事大事に思えるんだねー(私には思う事も思われる事も無理だろうなー)』




「(……)さて、次は俺だな」
『頑張ってキルア』
「オウ」

ゴンの試合が終わり、今度はキルアの試合が予告されキルアは会場へと向かった。私も会場から出てきたゴンと合流するとキルアが戦う会場へと向かった。






【さあー本日のメインイベント!キルアVSリールベルト!!一体どんな戦いを見せてくれるでしょうか!?】

200階に来て初めてのキルアの試合に会場には沢山の観客が集まっていた。(念を覚えて初めての試合だもんねー。さて、キルアはどんな試合を見せてくれるかなー)毎回ではあるが、私は始まる試合に胸を高鳴らせていた。

「なまえって俺とキルアが戦う時いつも嬉しそうに見てるね」
『だって二人の戦い方面白いしねー』
「ふーん?」

ゴンにそう言われ、にこにこと笑い続ける私にゴンは首を傾げた。(拗ねたキルアも可愛いけど無知なゴンも可愛いなー)



「始め!!」



私の思考を余所に、試合は開始された。






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