空即是色 | ナノ

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「次は左腕を頂く。それでもまだくだらぬ余裕を見せていたいか?」

先程の虎咬拳の構えをし、カストロが今度は左腕を頂くと宣言した。ヒソカはそんなカストロにやはり焦る事なく千切れた自分の腕をくるくる回し「うーん、そうだなー」と楽しそうに言葉に間をあけた。



「ちょっとやる気出てきたかな…?」



そして言葉を言い終えると腕の皮を噛み千切った。それを見た客席は当たり前の如く引いていたが、私には興奮と、ヒソカの今後の行動に好奇心を覚え始めていた。

すると今度はポケットから布を取り出すと「ボクの余地能力をお見せしようか」と腕に布を被せ、上に放り投げると布からは腕ではなく、数枚のトランプがヒラヒラと現れた。舞い落ちたトランプが全て地面へと着くとトランプの中の好きな数字を思い浮かべて、と変な事を言い出した。(消えた腕のカラクリは大体わかったけど…何で好きな数字?)私がそう思っている間に「いいかな?」とヒソカは確認すると続けて言葉を放った。

「思い浮かべたらその数に4を足してさらに倍にする。そこから6を引き…2で割った後、最初に思った数を引くと…いくらになるかな…?」

ヒソカの言葉に客席は小さく呟きながら計算し始める。だが、ヒソカにはその答えが始めからわかっていたと言う。




そして…。


「答えは…」




ブシュッグチュッ!




自分の千切れた腕の中へと手をねじ込んだ。






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