「…え?」
あたしは、ルフィの言葉に固まった。
ルフィはいつもの笑った顔を見せずに、少しだけ不機嫌そうな顔をしていた。
「だからよー、俺と喋って笑ってる時はすげー安心出来るんだけど、サンジと飯作ってたり、ゾロとトレーニング一緒にやったり、ウソップやチョッパーと楽しそうに笑ってるなまえは何か嫌なんだ」
「…そ、それって」
「けど何で嫌なのかわかんねーんだ。なまえは何でかわかるか?」
「えっ…えっと、その…」
ルフィの真っ直ぐな目を直視出来ずあたしは下を向いてしまう。あたしが知っているルフィは思った事を口に出してしまう正直者でバカ。だから、そういう事を本人に聞いてしまう。そして、あたしはそんなルフィが大好きで、好きな人からのそんな質問に顔を赤らめて返答に困っていた。
「なー、どうしてなんだー?」
「あ…うう…そ、それは…」
「…す、好き…なんじゃ、ない…かな」
「!そうか!俺はなまえの事が好きなのか!」
「!おおおお大声で言わないで…!」