はじめての夜。あたしはルフィとベッドの上で向かい合う。「…やっぱり怖ぇのか?」ルフィは少し恥ずかしそうに俯いていたあたしの頭を撫でながら言った。
確かに、怖くないと言えば嘘になる。けれど、怖いと言えば、それもまた嘘になる。あたしはルフィの服の裾をゆっくりと掴んだ。
『…恥ずかしいの、』
「…なまえ」
『だけどルフィとひとつに、なりたい…』
小さくそう呟くとルフィはひとつ間をおいてからあたしに勢いよく抱き着いた。『きゃっ』いきなりのことに驚いたあたしはそのままルフィの下敷きになった。
「…大丈夫、優しくすっからよ」
(帳が過ぎたころ)
あたしたちはひとつになる。