じゃじゃ馬にさせないで! | ナノ


来てしまったものはしょうがない





まさか、あの乱馬に一緒に修行しようと誘われるとは思っていなかった。(いやまず此処に来る事すら思ってもいなかったけど)早乙女乱馬は中学生の頃から大好きなキャラだ。(今は銀●の沖田●悟が一番なんだけどね!)そんな乱馬に誘われたなんて嬉しすぎる展開だ。(生きているのか死んでるのかわからないし、折角らんま1/2の世界に来たんだ、楽しもう!)

『いいんですか?』
「ああ。俺がぶつかっちまったせいで変な体質になっちまったんだし元に戻らせる責任もあるしな」
『そんな責任だなんて(…あるか)』
「じゃが乱馬、もう今日あたり中国を出んと約束の日に間に合わんぞ」
「あ?まだ2週間もあんだろ」
『?』
「日本から中国に来た時2週間位かかっただろ」
「けど!親父だって元に戻りてーだろ!」
「日本に帰ってから調べても遅くはない」
『(あ、そうか)』

二人の会話をぼんやりと聞いているとふと、漫画の展開を思い出した。(中学生一年生の時に読んだからちゃんと覚えてないけど確か中国から帰った後"天道道場"に行くんだっけ…)すると乱馬が椅子から立ち上がり玄馬さんに向かって怒鳴った。



「そんなに帰りてーんなら親父一人で帰りやがれ!俺は中国に残って元に戻る方法を見つけるぜ!」
『わ、わわ…!』

乱馬はそう言うとあたしを引っ張って歩き出す。(ら、乱馬に腕掴まれてるー!!死ねる!いや既に生きているのかわからないけど!)







ばしゃっ!

「!っ何しやがっ…!」

ごんっ!







すると突然乱馬は背後から水をかけられ、女になってしまった。そして、何事だと振り向いた瞬間、玄馬さんに殴られ気を失ってしまった。(お、恐ろしい…!)

「全く…手のかかる息子だ。…なまえさん」
『は、はい!』
「今話していた通り、わし達はこれから日本に帰る。じゃが、乱馬のせいで男になってしまう体質を持ってしまったなまえさんを放って帰る訳にもいかぬ。という訳で、なまえさんも一緒に日本に帰らぬか?時間はかかってしまうだろうが、必ずなまえさんを元に戻す方法を見つけると約束する」
『…は、はい』

二人のやりとりを見ていたあたしは何だか否定も出来ず(否定したところで連れて行かれそうだ)こくん、と頷いた。






『…ところで、どうやって日本に帰るんですか?』
「…泳ぐ」
『……(そんな気がした)』






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