じゃじゃ馬にさせないで! | ナノ


ぱんつ見えてますよ





『(木の上の〜…何だったっけな…)』
「あんた、まだそんな格好で!」
「しょーがねーだろ!」

あたしが話の題名を思い出している間に会話は繰り広げられていく。(あー駄目だ。思い出せない)

「君、おさげ髪の妙な男の行方を知らないか?」
「!……」

九能先輩は目の前の女が早乙女乱馬と同一人物と思っておらず、乱馬の行方を尋ねていた。乱馬もそんな九能先輩に驚いた様子を見せながらも黙って首を横に振った。

「あの卑怯者め、勝負半ばで逃げおって。僕の腕に臆したに違いない。っあんな腰抜け、男じゃない男じゃない男じゃない!!」
「(むか〜っ)」
『(あ、乱馬が怒ってる)』







ぐしゃっ







九能先輩の言葉に怒った乱馬は持っていたやかんを離すと、九能先輩もろとも地面へと落ちていった。

「痛いじゃないか」
「好き放題言いやがって。俺はいつでも勝負してやるぜ。来な」

乱馬は、未だ自分が女だと言うのに九能先輩へ戦いを申し込んだ。九能先輩はそんな乱馬にニッと笑うと、あかねが持っていた木刀を手に取った。

「ふっおもしろい。君が勝ったら…交際してあげよう!!」

そして先程聞いたような言葉を言い放つと、乱馬目掛けて木刀を振り下ろした。

「誰が交際を…申し込んどるかっ!!」

乱馬はそれを避けながらも勢い良く飛び蹴りを食らわした。(うわー痛そう)九能先輩はそのまま地面へと倒れ込んでしまった。

「言っとくけどなー早乙女乱馬は俺より強いぜ」

乱馬は倒れ込んだ九能先輩にそう言い笑うと、あたし達へと向き歩き出した。



「さー帰ろ帰ろ」
「まだ授業中よ」
『どーでもいいけど、乱馬その格好で戦ったらぱんつ見えてるよ』
「男には関係ねーよ」
「今は女でしょーが」






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