じゃじゃ馬にさせないで! | ナノ


正体がバレた?





「あっ九能先輩が浮いた」
「早乙女くんどーしたんだろう」




プールに落ちた後、水面の衝撃で気絶したであろう九能帯刀が浮き上がってきていたが、乱馬は一向に姿を見せないでいた。(見せれる訳がない)多分、プールの中で必死に端から上がって逃げようとしているに違いない。

『あかね、お湯用意しなきゃ…』
「そ、そうね…」

女になってしまった乱馬を戻すため、こっそりあかねに声をかけた時、九能帯刀の体が少し浮き上がりゆっくりと動くのが見え、下で乱馬がプールから助けようとしているのがわかった。すると突然、気を取り戻した九能帯刀が下にいた乱馬を抱き捕まえた。

「さ〜お〜と〜め〜!しょ〜ぶ〜!!」
「わあああ!!!」

「『(ばれた!?)』」

それを見たあたし達は固まってしまった。






「この野郎〜っ!!」







すると乱馬は九能帯刀の頭を掴み、勢い良くプールサイドへ叩きつけた。そして身軽な動きでプールから飛び出していった。

「お、おい。早乙女くんの体…」
「一回り小さく見えなかった?」
「錯覚じゃねーの?」

そんな乱馬に生徒達も少しざわつき始めていた。(…いや、ここではまだバレていなかったはず…)あたしはハッと我に返り冷静に考えるとあかねの腕を掴み、走り出した。

『あかねっ今のうちに…』
「ば、バレたんじゃ」
『水の中だったし、意識もはっきりしてなかったはずだから今すぐ乱馬を男に戻せば大丈夫かも』
「…そうねっ」






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