じゃじゃ馬にさせないで! | ナノ


この勝負受けた





「なんだよ」

木刀を突き付けられた乱馬は平然と言葉を返す。

「あかねくんに対して慣れ慣れしいっ!!」
「…だーって、なあっ?」
「なあってなんなのよ」

九能帯刀の言葉に乱馬はあかねを見た。するとそれを見た九能帯刀は更に気に入らないのか顔を強張らせた。

「きさま、一体何者だ!人に名を問う時は自分から名乗るのが礼儀だな!よし、僕から名乗ろう!」
『(…漫画通りバカなんだな)』
「…どうぞ」

九能帯刀の一人で勝手に喋る様にあたし達はポカンとしてしまっていた。

「…僕は2年E組、九能帯刀。剣道部主将、連戦連勝、高校剣道界期待の超新星。人呼んで風林館高校の蒼い雷!」






「蒼い雷だって、知ってたー?」
「初耳」
『……』

雷の音をバックに格好良く決めたが、校舎からは蒼い雷ってなんだという声が聞こえてきた。(…可哀想な人なんだけどなー同情は出来ない)

「えっと、俺はー天道道場の居候でー…」
「!きさま!あかねくんとひとつ屋根の下に!」
「無差別格闘早乙女流2代目…」

今度は乱馬が名乗ろうと口を開き、居候と聞いた瞬間、九能帯刀は目を見開き一気に乱馬に襲い掛かった。(名乗れって言っといて途中で攻撃するとはなんて人だ)だが、乱馬はそれを軽々しく飛び避け、言葉を続ける。そして、側で見ていたあかねに鞄を投げつけた。



「早乙女乱馬!この勝負受けた!!」






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