じゃじゃ馬にさせないで! | ナノ


フィニッシュ





「君達ちょっとどいておいて。怪我すると危ないから」

三千院帝はそんな男達を見ると顔つきを変えて、あたし達に乱馬を返した。そして白鳥あずさの元へと向かうと突然構えだした。

「「来なさい」」




「百人組手開始!!」




防具を着た男の一人の言葉と共に、男達は黄金ペアの二人へと一斉に滑り出した。黄金ペアの二人も負けじと男達へと向かい突然、三千院帝が白鳥あずさを抱えあげると手を繋ぎながら男達に華麗に攻撃を繰り出した。

「こ、これは…!」

そんな光景を見たあかねは思わず声を漏らした。もう、あまり漫画の展開を覚えていないあたしだが、らんま1/2と言えば必ず格闘が付き物だと言う事はわかっていた。(だからハマったようなものだけど)



「96、97、98、99…100!!」

「フィニッシュ!」


物凄い速さで男達を倒していくのを暫く見物しているといつの間にか全員を倒し、黄金ペアは華麗にポーズを決めた。すると倒れた男の一人が手に持っていたタイムウォッチをカチッと止めた。

「9秒フラット…」
「う〜む、見事。流石はフリースケート格闘部門の黄金ペアだ」



「格闘部門…?て事は今度の試合は格闘か!」

男の感嘆の言葉を聞いた乱馬がすぐさま反応した。

「か、勝てる…!格闘と名がついたら勝てるぜ!」
「うんうん」
『そーだね、あとは滑れるようになるだけだね』

乱馬が希望を持ったように目を輝かせてしっかり立とうとするが、足が震えて上手く立てない様子にあたしとあかねはあやすように言葉を発した。



「きゃーっブタよブタっ!」
「きゃ〜っ可愛いーっ!」

『えっ!ブタ!?』
「なまえ反応しすぎ…ん?」

その時、どこからか女の子の黄色い声が聞こえ、あたし達がそちらへ振り返ると、そこには女の子に追いかけられこちらに逃げてくるいつの間にか変身した良牙くんがいた。

「Pちゃんっ」
「おっおいっ!あかねっ!」
「シャルロット!!」

良牙くんを見たあかねと白鳥あずさは一斉に良牙くんの元へと滑り出した。

「Pちゃん!」
「ぶきーっ!(助けてくれーっ!)」






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