じゃじゃ馬にさせないで! | ナノ


まずは





「ペアスケートで勝負?Pちゃん賭けて?」


あれから家路へと着いたあたし達は広間のこたつでくつろぎながら、なびきさんとかすみさんに今日の事を話していた。

「で、あかねと乱馬くんが組むのー?ペアって息が合ってないといけないんでしょ?」
「あかねと乱馬くんは仲良いもんねー」
「そお見える?」
「意外ねえ。あかねはてっきりなまえくんを無理矢理誘うかと思ったのに」
『くんは止めて下さいってば』
「あたしもそうするつもりだったんだけど」
『(え、そうなの?)ら、乱馬がヤキモチ妬いてペアの相手に挑戦状送りつけたみたいで』
「ばっ!そんなんじゃねーよっ!女たらしは生かしておけねーからであって、ヤキモチなんかじゃねーし、ブタがどーなろーと知ったこっちゃ…」



ぐわらっ!!



「俺もスケートをやる!!」

乱馬が言い訳するように言葉を並べていると突然、広間の戸が開いた。かと思えば何故かお風呂セットを持った良牙くんが入ってきた。

「あら良牙くん、いらっしゃい」
「あかねさんっ俺とペアを組んでくれ!」
「何でスケートの事知ってるんだ?シャルロット」
「誰がシャルロットだ!!」
「とにかく、今度のケンカは俺が売ってきたんだからな。お前は引っ込んでろ、シャルロット」
「きっ貴様…!どっちが出るかスケートで勝負だ!(なまえさんに良いとこ見せるチャンスだ…!)」
『(はっ)頑張って良牙くん!』
「何でなまえが良牙を応援するんだよ!」
『え?いやー、別に?良牙くんの方がスケート出来そうだし?(それはどっちでもいいんだけど、あかねと良牙くんが一緒にいる場面が増えればあたしとしては安泰だし)』
「…ふっ上等じゃねえか!良牙、勝負だ!」




*****


翌日。
乱馬と良牙くんは勝負するためにスケート場へとやってきた。そして、いざ勝負!とスケートリンクに足を踏み入れた。



ごんっ!!



だが、スケートリンクに立ったのも束の間、二人同時に頭から滑って転んでしまった。(そうだ…この二人滑れないんだった…)あたしはそんな二人を見てあかねが乱馬にスケートを教えてた場面を思い出した。あかねもそんな二人を見て呆れた顔をするとあたしを見て口を開いた。

「やっぱり…なまえに頼むしかなさそうね」
『(!?)ふっ二人とも!まずは立つ練習から始めましょうね!!』






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