じゃじゃ馬にさせないで! | ナノ


両校代表入場です





【両校代表入場でーす!!】



遂に、試合が始まる時間となり、会場は歓声で溢れかえっていた。

【赤コーナー!聖ヘベレケ女学院代表ーっ!九能ーっ小太刀ーっ!!】


まず、小太刀がまさに格闘技のような試合会場の中央に設立されたリングへと上がる。

【青コーナー!…ごめんなさい、お名前は…】






『…みょうじなまえです』


「なまえ、頑張って!」
『……なんでこーなるの…』






【風林館高校代表ーっ!みょうじーっなまえーっ!!】

ワアアアァッ

あたしは急遽、いや、結局乱馬の代わりに試合に出る事となった。(大人しく原作に従ってるのに...何故......日頃の行い的な?)(自分で言ってすっごい悲しくなった)
寝不足で試合直前に眠ってしまった乱馬を起こしてみるものの、一向に起きる気配もなく、あたしは今度こそ断る事など出来なかった。(…これでペナルティみたいな事起きたら乱馬の事絶対呪ってやる…)何て思いながらもリングへと渋々上がった。



「あら…?選手はおさげの女では?」
『(画鋲やら花束やら卑怯な手を使っておいてよく言う…)ちょっと体調不良らしくて…』
「そう。お互い頑張りましょう」

にこっと笑った小太刀を他所にあたしの気分は底知れず沈んでいた。だが、こうなった以上やるしかない。(負けたら乱馬と小太刀は交際…それは別にどーでもいいけど…)戦うからには勝つ。結局、あたしも勝負事となると燃えるタイプらしく、気持ちは徐々に高まりつつあった。




「両者、リング中央へ!」

レフェリーの声に、あたしと小太刀はリングの中央へと向かい握手を促され手を差し出した。

「あっちゃむいてほい!」
『!』

すると突然、小太刀に後ろを指さされ、思わずレフェリーと共に指の指された方へと顔を向けてしまう。



カシャンッ



『ん…?』
「油断大敵ですわね」

その時、手元に違和感を感じて視線を戻すと、何故か枷のようなものが付けられていた。そして枷には鎖が繋がっており、手繰り寄せてみるとその先には。

『り…Pちゃん…!?』

何故か変身した良牙くんが繋がれていた。






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