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恋には二種類のタイプが存在する。
「想う恋」と「想われる恋」。
それ以外のものを、少なくともあたしは恋とは呼ばない。
恋はいつも新鮮で、そして甘くて切なくて、時に残酷だ。
例えば誰かにとっての恋の形があたしには理解出来なくたって、それはそれでいい。その恋に納得し、それでいいと思えるのなら、他人がどうこういうものでもない。
あたしは今、「想う恋」をしている。
それはきっと、永遠に届かない恋。それでも想っていたいのは、その恋をしていたいのは、ただのあたしの独りよがりだ。いつか失くしてしまう恋かもしれないし、一生消えない恋なのかもしれない。それでも今は、この恋を大事にしたいと思う。
いつも胸が苦しくなるし、泣きたくなる。だけどそれと同じくらい喜び、笑顔になれる恋だから。
あたしはきっと、後悔しない。
ふと空を見上げれば、今日も綺麗な青空が広がっていて、あたしは思わず微笑んだ。優しい気持ちで見上げた空も、誰かに恋をしているのかな。今日みたいに晴れやかに笑う空や、寂しげに泣く空は、なんだか恋に似ているな、とふとしたときに思う。
あなたを想って見上げた空は、今日もあたしの心模様です。
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