テキスト | ナノ

「ああー黒子っち可愛い、大好きっス」
 黒子っちは可愛い顔をして性格はすごく逞しい。そんなギャップが好きで堪らなくて、オレはいつも可愛いとか好きとか所かまわず口にする。
 もちろん今日もたくさん、もう何回目か分からないくらい言ってたら黒子っちが突然オレの胸ぐらを掴んで唇にキスしてきた。口が塞がれる。
「口止め料です」
 何でもない顔してそう言ってのける黒子っちは本当に男前で、可愛い。だからオレはまた口を開く。


2016.06.10(寂しい唇にキスを頂戴ね)